ガレージシャンソンショー

生粋のバンドマンと歌手という2つの顔を持っている山田晃士。その歌手の部分で何の束縛も制約もない "剥き出しの歌" に立ち返る事が出来る場所が佐藤芳明とのユニット【ガレージシャンソンショー】なのである。

伝統としてのアコーディオン音楽に、敬意を払いながらもその保守的な姿勢に疑問を抱く佐藤芳明。革新的で過激なアコーディオン奏者としての自分を追求できる場所が山田晃士とのユニット【ガレージシャンソンショー】なのである。

図らずも二人は、96年当時、山田はアルバム『モノローグシアター』録音の為、佐藤はDaniell Mille氏に師事する為、パリに在住していたという経歴を持つ。

【ガレージシャンソンショー】という名の由来は、そんな二人の欧州文化に憧れつつもそれを悟られぬ様に皮肉ってしまう、といったややひねくれた天の邪鬼的性質の表れである。実のところは、本物のシャンソニエの方々にお叱りを受けやしないかビクビクしている毎日。いや、お叱りを受けたいのかもしれない。

山田晃士(ボーカル / ギター)

ポップでキッチュなガレージシャンソン歌手。6人編成のバンド・山田晃士&流浪の朝謡(るろうのあさうたい)、アコーディオンとの二人ぼっちユニット・ガレージシャンソンショーと独り舞台と題した弾き語りで活動中。独特な世界観を持ったシアトリカルなパフォーマンスは唯一無二の存在感を誇る。

佐藤芳明(アコーディオン)

国立音楽大学在学中に独学でアコーディオンを始める。1995年~96年、パリの C.I.M.Ecole de Jazz に留学、アコーディオニスト・Daniel Milleに師事。ライブ、レコーディング、舞台音楽など、様々な現場で数多くの仕事をこなし、国内外を問わず、ジャンルを越えて幅広く活動。既存のアコーディオンのイメージにとらわれない独自のサウンドを目指す。

ガレージシャンソン
【garage-chanson】

シャンソンの持っているブルジョアジー的要素を排除し、その毒性・変態性の部分を強く押しだし、例えダメ人間であろうとも、その思いの丈を包み隠さず赤裸々に、舞台上でさらけ出す有様。